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農学部長からのメッセージ

宇都宮大学農学部は、1922年に宇都宮高等農林学校として農学科・林学科・農政経済学科でスタートしました。初代佐藤義長校長は本校の特色を「耕種園芸に熟練するエキスパートを養成し、畜産に関するプロを養成し、農芸化学または農産加工に関する技術者を養成する等、それぞれ学生の性格に応じて、その長所を発揮させ、専門的に鍛錬した人材を世に送り出すことは、時代の要求にも適応する」(現代文訳)とされました。以来、約2万名の卒業生がコシヒカリの育成など農林関係をはじめ、食品、製造、金融、サービスなど産業界、行政、教育、そして研究機関などで活躍してきています。初代佐藤校長は建学の準備として、ヨーロッパとアメリカを視察され、峰ヶ丘講堂、校舎、農場などに加え、フランス式および英国式庭園を造るなど、欧米の技術と文化を積極的に取り入れました。現在も米国のパデュー大学をはじめ、アジア・アフリカなどの世界の多くの大学と交流・共同研究を行っています。本学部には、生物資源科学、応用生命化学、農業環境工学、農業経済学、森林科学の5学科があり、峰キャンパス、広大な附属農場および演習林で理論や実践に基づく教育を行っています。大学院修士課程の地域創生科学研究科では、自らの専門分野のほか、社会デザインやイノベーションなど幅広い融合分野を学べます。さらに、博士課程では、東京農工大学連合農学研究科と宇都宮大学先端融合科学専攻において、思う存分研究できる環境が整っています。農学部は2022年に100周年を迎えますが、気候変動が激しさを増し、世界人口が80億人に近づく現在、食料や環境に関しての課題解決は人類共通のSDGsとなっています。大学時代は学びながら、国内外の友人との交流を通して、自分自身について見つめ、考えることができる貴重な時期です。ぜひ、峰キャンパスの庭園や木々の四季折々の移ろいのもとで、学び、遊び、そして思考を楽しんで下さい。

農学部長 山根 健治
(やまね けんじ)