地質学研究室では,フィールド地域の地質調査に基づいて試料採取し,それらを室内分析した結果をまとめながら,先行研究結果を理解し,自分の研究のオリジナリティーを大事にしていく卒論研究を行います.また海洋調査船に乗船して,プランクトン採取を行ない,アルコール固定したプランクトン標本を実験室でプレパラート作成し,種の同定と種数のカウントを行なうような場合もあります.過去数年間の卒業論文や修士論文テーマに関しては,下記のリンクやメンバーのページを参照してください.
4年生の卒論研究では,自分の研究テーマに沿ってフィールド調査,試料採取,試料の処理と分析,データのまとめと解析,論文作成の順序で研究を進めていきます.たいていの場合ですが,4年生の卒業論文を書き終える段階で,ようやく研究結果の意味すること,つまり自分がどんな研究を行ってどんな結果がでたのかが理解できるようになります.また研究手法を修得したり,分析機器が自在に使いこなせるようになるだけで1年間が終了してしまいます.修士課程に進学すると,本当の意味で大学における「研究」をしっかりと体験することになります.本格的なフィールド調査を時間をかけて行い,試料数も多く分析します.国内や海外での学会発表を研究を行うことができます.4年生の卒業時の段階と比較すると,研究面でも自己表現面でも一段とスキルアップがはかれるようになります.地質学研究室では,フィールド調査体験や海洋調査船での体験や海外調査での体験など,実験室だけでの分析では得られない貴重な体験を将来の自分のキャリアに活かしていって欲しいと思います.研究体験をしっかりとやりたい学生諸君には,修士課程に進学することをおすすめします.
鹿沼市北方,下遠部の層状チャート層を採取する佐藤麻理恵さん.年代決定に有効なコノドント化石が多数産出しました.現在は1名が在籍しています。