演習林研究室

Laboratory of University Forest

研究室メンバー

4年生5名

研究室の特徴

 演習林研究室は,「森林をサイエンスしよう!」という目標のもと,船生及び日光演習林を主なフィールドとして,実践的な教育や調査・研究を行っています。森林は再生可能な資源であり,その貴重な森林資源の育成・管理そして利用を考慮して,卒業論文等では,演習林の森林,樹木や木材を対象に進めています。最近は,福島原発事故に伴い,森林・樹木と137Csのかかわりにも挑戦しています。研究室が育成・管理している試験地は,第1~3ミズナラ類環境適応性試験地,第1,2少花粉スギ家系別試験地,コンテナ苗植栽試験地などがあります。これらを,教材として活用しています。

研究テーマ

(1)植栽木の成長特性
(2)立木の材質劣化の解明
(3)森林・樹木と137Csのかかわり
(4)森林被害と保護対策
(5)演習林に関すること

研究室の活動

(1)毎週1回程度の研究室ゼミ
(2)演習林にて各種の実態調査
(3)学会参加など

過去の卒業・修士論文テーマ

【卒業論文】
(2022年度)
・在来緑化草本4種の発芽特性の把握とモルト抽出物による発芽促進効果の検証
・葉に検出される137Csと7Be放射能の樹種による特徴
・スギ少花粉品種由来の家系から作出されたクローンの成長特性
・剥皮処理5年後のスギにおける腐朽状況
(2021年度)
・演習林における治山施設の機能評価
・ノウサギの食害およびシカの角研ぎ剝皮を受けたスギの樹形と成長
・剝皮処理したスギにおける腐朽の発生状況
・原発事故10年後のシイタケ原木及び子実体における137Cs放射能の動態
・環境中の放射性核種をトレーサーとした森林土壌の表層におけるモニタリングの試み
・奥山林整備事業の事業評価-日光演習林カラマツ人工林を対象として-
(2020年度)
・少花粉スギ品種由来の家系において炭素固定量の高い個体の選定の試み
・船生演習林に植栽されたヒノキコンテナ苗の初期成長と獣害状況
・栃木県におけるスギコンテナ苗の初期成長の一事例
・剥皮処理をした立木における初期腐朽の状況
(2019年度)
・2008年に植栽されたスギの樹体内の137Cs放射能の調査
・スギにおけるコンテナ苗および裸苗由来の植栽木の初期成長の比較
・船生演習林のヒノキ新植地における干害および獣害の被害状況
・ツキノワグマの樹皮剥ぎによるスギ樹幹の樹高方向における腐朽の進行
・林齢11年のスギにおける成長と枝の枯れ上がりの状況

関連講義実習科目

森林遺伝育種学,森林測量学Ⅰ,森林測量学Ⅰ実習,森林測量学フィールド実習,森林保護学など学科諸講義・実習等全般