大学設置基準第三十九条には、林学に関する学科を設ける大学にはその学科の教育研究に必要な附属施設として演習林を置くものとすると明確に定められています。宇都宮大学には2カ所の演習林が大学設置基準に基づき森林科学科の教育研究を推進するために設置されています。宇都宮大学森林科学科では特に実践的野外実習を重視しており、他大学と比較しても類を見ないほど多くの種類、日数の実習を開講しています。この実践の場として宇都宮大学農学部附属演習林が活用されています。森林科学科の担当教員は全員が附属演習林の研究部を兼担し、経営・運営に携わっています。
演習林のホームページはこちら船生演習林は全域が栃木県塩谷郡塩谷町大字船生に所在しています。総面積は約530haで北緯36度45~48分、東経139度47~50分に位置し、南北約5km、東西約4kmの弓状です。宇都宮市から北に31.5km、JR東日本東北本線矢板駅より西に13kmの場所にあります。那珂川水系と利根川水系の分水嶺西斜面に位置し、全域が利根川水系鬼怒川流域に含まれます。国道461号線(日光北街道)により南北に分断されており、国道より南側を南団地、北側を北団地と区分しています。周囲はほぼ全て民有林と境界を接しています。
日光演習林は栃木県日光市に所在しています。戦場ヶ原地区7.81ha、太郎山地区に200.57haの2地区からなり、主にカラマツを主体とした人工針葉樹林およびシラベ・コメツガを主体とする天然針葉樹林で構成されています。亜高山帯を含みかつ国立公園内、治山砂防の現場を内包する特性を活かし教育研究に活用されています。