宇都宮大学森林科学科を所定の科目を取得し、卒業することによって取得できる資格は以下のものです。
森林科学科の学生は、学科を卒業することにより全員がJABEE(Japan Accreditation Board for Engineering Education、日本技術者教育認定機構)に認定された修習技術者の資格を得ることができます。修習技術者は「技術士補」と同等の資格であり、「技術士」資格の第一次試験が免除されます。 技術士とは,「技術士法」に基づいて行われる国家試験(「技術士第二次試験」)に合格し,登録した人だけに与えられる称号です。国はこの称号を与えることにより,その人が科学技術に関する高度な応用能力を備えていることを認定することになります。 一方,「技術士補」は同じく「技術士法」に基づく国家試験(「技術士第一次試験」)に合格し,登録した人だけに与えられる称号です。技術士補は,技術士となるのに必要な技能を修習するため,技術士を補助することになっています。
所定の科目の単位(指定科目30単位以上)を取得し卒業すると、測量法第51条(測量士補となる資格)に該当する者として資格申請をすることができます。
樹木医とは、樹木の診断及び治療、後継樹の保護育成並びに樹木保護に関する知識の普及及び指導を行う専門家です。所定の単位を修得して卒業した学生は、所定の手続きを行うことにより、審査後樹木医補として認定されます。なお、樹木医補資格取得者は、樹木の保護等の業務(大学院在籍を含む)を1年間経験すると、樹木医研修受講者応募資格を得ることができます。
教職に関する科目を取得した者は、免許を取得することが出来ます。
機械集材装置および運材索道に関する学科目を修得して卒業すると、卒業後1年以上の林業架線作業に従事することにより免許を申請できます。また、力学に関する科目を修めて卒業したものは、3年以上の林業架線作業に従事することにより林業架線作業主任者免許試験の受験資格が得られ、試験のうち、「林業架線作業に必要な力学に関する知識」が免除されます。
造園施工管理技士とは,一定水準以上の造園施工技術を有することが公的に認定された専門技術者です。本学科は指定学科に該当しており,受験する際,卒業後の実務経験(造園工事の施工に直接的に関わる技術上のすべての職務経験)年数が短縮(1級:4年6ヶ月以上→3年以上,2級:1年6ヶ月以上→1年以上)されます。
学科を卒業するだけでは取得できませんが、関連する資格です。森林インストラクターとは、森林レクリエーション協会が認定する資格で、森林の利用者に対して、森林や林業に関する適切な知識を与え、森林の案内や森林内での野外活動の指導を行う者の養成を目的とした資格です。試験は、一次試験及び二次試験からなります。一次試験は、森林インストラクターとなるために必要な知識及び技能の判定を目的として、森林、林業、森林内の野外活動、安全及び教育の4科目について行います。合格科目が全科目に達したとき、一次合格者となり、二次試験及び審査を経て、森林インストラクターとなります。