フィールドに出て土まみれになって研究してきました.これからもその姿勢で,研究を続けたいと考えています.
現在は,地域資源を循環利用した水稲栽培に関する土壌肥料・作物学的研究や東南アジアの傾斜地および里山における農学的研究に取り組んでいます。
基礎化学T | 化学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め、様々な現象に対し化学的に探究する能力と姿勢を育成します。 |
基礎土壤学 | 陸地表面のわずか1メートルを占めるに過ぎないのが土壌圏。この多くは地球環境が安定した完新世(ここ約1万年)の所産である。 陸上の生命のほとんどがこの土壌に起源するといってよい。 生命を育む土壌の成り立ち・姿・機能を知り、有限なるこの土壌資源がいかに貴重であるかについて実感しながら伝達する。 |
分析化学(演習) | 分析化学実験で与えられた未知濃度の溶液試料を各自が分析し結果を算出するが、その過程で用いている計算方法について習熟するために、演習課題を課して定量値を求めるための基礎的考え方を学修する。 |
分析化学実験 | すべて実験であるが,その理論的背景も説明する。実験については、一人一セットの実験器具が与えられる。また,未知濃度の溶液試料を各自が分析し,その結果と教官が調製した溶液試料の濃度との比較から,自身の分析技術の習熟度をチェックする。 |
フィールド実習V (分担) | 大学周辺から県内各地の代表的な地形・地質・土壌・植生・野生動物・農業資材として鹿沼軽石などを観察できる所へ出かけて,フィールドにおける各種調査法を体得して実習観察を行う。 また各テーマ毎に共通する項目について複数の分野間で観察を行い,また試料を採取して,実験室で分析実習を行い,データの比較を行う。地形・地質の違いによって土壌母材や植生に与える影響を評価・検討できるようになるための基礎的手法を学ぶ。 |
農業生産環境学 (分担) | 農業生産に欠かすことができない環境としては土壌、気象、水、そのほか病害虫なども研究領域に含まれる。本講義ではこのうち土壌を育んできた地球、岩石や地層を含む土壌環境と気象環境の2分野と農業生産との関係に絞って講義を行う。 |
そのほかに、フィールド研究論、国際フィールド演習、アグリバイオサイエンスの展望と課題T、アグリバイオサイエンス実験U(土壌・微生物分野)、生物科学実験(土壌の観察)、フィールド実習T(植物分野、動物分野:土壌)、特別研究、特別演習を行っています。
宇都宮大学農学部附属農場におけるアロフェン質黒ボク土におけるBray No. 2法抽出リン酸と鉄の周年変動
里山における耕作放棄水田を活用した無農薬水稲栽培の実習の様子