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UUF 宇都宮大学農学部附属演習林

問い合わせ先:〒329-2441 栃木県塩谷郡塩谷町船生7556

Tel. 0287-47-0057 Fax.0287-47-0366

宇都宮大学農学部附属演習林

information船生演習林

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shop information・船生演習林の概要

Builder Real Estate位置および面積

 船生演習林は全域が栃木県塩谷郡塩谷町大字船生に所在しています。北緯36度45〜48分、東経139度47〜50分に位置し、南北約5km、東西約4kmの弓状です。宇都宮市から北に31.5km、JR東日本東北本線矢板駅より西に13kmの場所にあります。那珂川水系と利根川水系の分水嶺西斜面に位置し、全域が利根川水系鬼怒川流域に含まれます。国道461号線(日光北街道)により南北に分断されており、国道より南側を南団地、北側を北団地と区分しています。周囲はほぼ全て民有林と境界を接しています。

地況

 船生演習林の気候的特色として、夏季の雷雨と冬季の寒風・乾燥およびベタ雪、加えて近年は晩冬から初春にかけて突風が発生し、風倒害が多く発生しています。また、ゲリラ豪雨的に短期に集中した降雨も発生しています。1998年に発生した集中豪雨以降は大きな土砂災害は発生していません。船生演習林の植生調査結果によれば、森林帯としては冷温帯林と暖温帯林の中間的特徴を示し、中間温帯に属しているとされています。

地勢および土地

 地勢としては傾斜地が多く平坦地は少なく、斜面方位としては北団地の7〜10林班は西および南西、4〜6林班は加えて東および南東、南団地は北および北西が多くなっています。傾斜は10〜30度で、場所によっては30度を超える急傾斜地もあります。最高標高は597m、最低標高は260mです。
 河川は4林班北部および7〜10林班が松川の源流部に位置し、南団地、4林班南部、5および6林班を発した河川は東進し、それぞれ最終的に鬼怒川に注いでいます。流域としては二分されています。
 地質としては独立行政法人産業技術総合研究所20万分の一地質図によると、船生演習林の事務所付近が後期更新世−完新世(約1万8,000年〜現在)の堆積岩類、南団地、4、5、10林班および9林班の西半分が前中期中新世(2,200〜1,500万年前)非アルカリ珪長類火山岩類、6〜8林班および9林班の東半分が後期白亜紀(1億年〜6,500万年前)非アルカリ珪長類火山岩類と分類されています。また、演習林の西縁に沿うように断層帯が分布しています。
 土壌は日本森林立地学会日本森林立地地図森林土壌図では船生演習林全域が黒ぼく土に分類されています。基岩は第三紀層石英粗面岩でこれを関東ローム層が覆っており、土壌はそれが風化した壌土で一般に不良であり、樹種では天然性のアカマツが優勢ですが、それを改植して人工林を造成しています。なお、一部には湿地帯や岩石地を含んでいます。

森林植生

 船生演習林の主要な樹種は植栽されたヒノキ、スギの他にアカマツ、コナラ、ヤマザクラ、クリ、シデ等です。自然植生としてはアカマツ−ヤマツツジ群落とされます。
 明治末期における国有林特別経営時代の造林はヒノキを主体に一部でスギが植栽されています。国有林時代の造林地は大部分が更新され見本林と長伐期試験林を残すのみとなっています。若齢時における手入れ不足のためか斜面上部に一部アカマツの侵入を受けて混交林となっています。
 ヒノキを主体として更新された林分は300haを超えますが、斜面中腹から尾根にかけてアカマツや広葉樹の侵入を受けて不成績造林地となっている箇所も認められ、沢筋の不適地では漏脂病やトックリ病などの障害が生じています。
 船生演習林の広葉樹林は、過去のブナとミズナラを主体とする極盛相の森林が伐採・火入れ等の人為的影響を受けて生じた2次林です。植生タイプとしては現在アカマツ・ナラ林、アカマツ・シデ林、ナラ林、シデ林、ナラ・ヤマザクラ林などが観察されています。


宇都宮大学農学部森林科学科ホームページ


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