基礎化学実験の紹介4(比色分析実験法①)

皆さんこんにちは! 今回から2年生の基礎化学実験より「比色分析実験法」を複数回に分けてご紹介します。この実験は、食品化学研究室の教員が担当しています。 第1回目は「茶飲料に含まれるポリフェノール量の定量」実験です。 今回の実験ではフォーリン・チオカルト法を用いて茶飲料中のポリフェノール量を算出しました。この方法は、緑茶と紅茶の総ポリフェノール量を定量する方法としてISO(国際標準化機構)に採用されているものです。どんな実験なのか、早速見ていきましょう!

茶飲料を精製水で希釈し、フェノール試薬を加えます。

よく攪拌し、炭酸ナトリウム水溶液も加えます。

暗所で20分放置しました。少しわかりづらいですが、お茶によって色が違うような・・・?

見た目だけで分析することは不可能なので、専用の機械で1種類ずつ吸光度を測定しました。

ポリフェノールという言葉、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ほぼ全ての植物が持つ、味や色に関連する成分のことで、カカオや赤ワイン、お茶に多く含まれています。健康に良い成分とも言われていますね。 次回も食品の成分分析に関連した実験をご紹介しますのでお楽しみに!

*おまけ* 先週から宇大の構内は金木犀の香りで包まれています。各所に大きな木がありますので、ぜひ探してみてください!