基礎化学実験の紹介4(人工イクラ作成)

皆さんこんにちは!夏休み満喫していますか?応用生命化学科では集中講義も終わり、殆どの学生が本格的に夏季休業に入りました。普段賑やかな構内がとても静かです。 今回は2年生の基礎化学実験より、人工イクラを作る実験をご紹介します!この実験、職員も飛び入りで参加させてもらったので、いつもより詳しく(?)ご紹介できそうです!

アルギン酸に水を加え、良く振って溶かします。中々溶けないので、この作業が一番大変かもしれません。この液体が、イクラの元になります。

アルギン酸水を着色します。今回は4色用意しました。

準備ができました。一番大きいトレイにはカルシウムを溶かした水が入っています。

着色したアルギン酸液をカルシウム液にスポイトで一滴ずつ落としていきます。この時、スポイトの位置が高すぎたり粘度が足りないと綺麗な丸にならず、写真のようにオタマジャクシになってしまいます。

学生たちが作成した人工イクラです。職員作と比較してきれいな丸になっています。こぼれイクラは力作とのことです!


市販の知育菓子には今回の実験と似た技術が使われています。今回の実験で作成したものも、一応口にしても害はないとのことですが、うっすら甘味を感じる程度で美味しくはないそうです。 イクラ作成は楽しかったのですが、最初の手順が「水50mlにアルギン酸△gを混ぜて濃度〇%のアルギン酸水を作る」だったので、小学校の算数で躓いた文系の職員は固まりました。食塩水の濃度計算が苦手だった高校生の皆さん、今のうちに復習しておくと大学生になってから楽ですよ~!