学科概要

さまざまな事象を"物質の流れ"としてとらえる力を修得

例えば、コメに含まれるデンプンが消化されブドウ糖となり体内に吸収され、引き続き様々な酵素の働きで変化する(代謝される)ことにより 筋肉を動かすエネルギーを作り出していることなどからもわかるように、生命現象は”物質の連続的な変化”、つまり”物質の流れ”としてとらえることにより詳細な解析が可能となります。 応用生命化学科では、このような物質の成り立ちと変わり方を取り扱う学問分野である 「化学」をツールとして使いこなす力をつけることを重視しています。

生命を総合的にとらえる力を修得

「生命」は生物学、生化学、化学、哲学・倫理・物理などが有機的に連携して構築されています。 応用生命化学科では、基本的なツールとしての化学に加えて生物やその他の領域も 総合的に学ぶことによって、「生命」を理解することを重視した学修を進めます。 「有機化学」、「無機化学」、「分析化学」などの基礎的な化学を学ぶ科目や、「生物化学」、「分子生命科学」など生命について学ぶ科目だけでなく、「化学と生命」のように化学や生物を総合的に広い視座に立って学ぶことのできる科目を取り入れています。 より発展的な専門科目では、「食品化学」、「食品生化学」、「食と細胞の科学」、「食品免疫学」 など食品に関する内容を学ぶ科目が充実しています。 また、単に生物を利用した生産を学ぶのではなく、「微生物学」を学修したうえで 「応用微生物学」や「微生物工学」を学ぶ、あるいは高分子について学ぶ際には、「高分子材料化学」として高分子の化学を学ぶだけではなく「木材化学工学」など生命にかかわる素材をもとに具体的なイメージを持って学ぶ、と言う様に、常に生命と化学のかかわりを重視するカリキュラムとなっています。