概要

共同利用拠点制度とは

多様化する社会と学生のニーズに応えるために、各大学の有する人的・物的資源を有効活用することで、大学全体として質の高い教育・研究を実施することを目的としています。 その実現のために、全国の大学を分野ごとに共同利用拠点として整備し、大学間で共同利用する取組ををサポートする制度です。平成21年度までに研究関係の拠点整備が完了し、 平成22年度からは教育関係の拠点整備が進められています。

農場部門における認定について

平成21年度に、教育関係の一部門として農場部門の募集・認定作業が行われました。全国の附属農場が申請を検討し、実際に申請に至った大学は宇都宮大学を含めて6大学でした。 厳正なる審査と現地視察等を経て、宇都宮大学農学部附属農場が高い評価を受けて認定されました。 認定年度(期間)は、平成22~26年度の5年間に引き続き、平成27~31年度、令和2~6年度と各5年間ずつ再認定を受けています。

共同利用拠点運用イメージ

宇都宮大学農学部附属農場の教育的特徴

附属農場は豊かな自然に囲まれた広大な敷地に、作物(水稲、普通作物)、園芸(野菜、果樹、施設野菜)、畜産(酪農、肉牛)、農業機械、の各分野を充実した規模・内容・スタッフで展開する 「分野複合型教育環境」を有しています。宇都宮大学は、他大学には例を見ないこの「分野複合型教育環境」を大学の貴重な資源として捉え、整備・充実を進めてきました。 この「分野複合型教育環境」を最大限に活かしたフィールド実習を、座学と有機的に連携させながら共同利用拠点としての活動を実施します。

  1. 様々な特徴を有する作物、園芸、畜産及び農業機械の各分野の実習を、集約的かつ多角的に実施することができます。
  2. 資源の循環、たとえばウシの排泄した糞がたい肥となり、たい肥が牧草地に散布され、その牧草地で育った牧草が再びウシの口に入り・・・といった資源循環に関する実習を、より実践的に実施することができます。
  3. 利用大学の学生あるいは教員の多様な要望に応じて、4つの分野の様々な内容を臨機応変に組み合わせて、食・生命・環境の3つをメインテーマとする様々な実習を提供することが可能です。

利便性

こうした多様かつ実践的なフィールド実習を、都心から約1時間半程度の近郊で実施できることも本附属農場の大きな特徴です。 また、敷地内に約50名の宿泊が可能な宿泊施設を整備しています。 これらのロケーションと施設を最大限に活用して、栃木県(大学コンソーシアムとちぎ)内の大学はもとより、 首都圏を中心とする全国の様々な大学・大学院の学生にフィールド実習の機会を提供することを可能としています。