コース概要
沿革
- 大正11年10月 宇都宮高等農林学校(農学科、林学科、農政経済学科)の官制(勅令第441号)交付
昭和15年4月 獣医学科設置
昭和24年5月 宇都宮大学設置。農学部(農学科、林学科、農業経済学科、畜産学科、農業工学科、農芸化学科)発足
昭和26年3月 宇都宮農林専門学校廃止
昭和30年7月 農学専攻科(農学・林学・農業経済学・畜産学・農業工学・農芸化学の6専攻)
昭和41年4月 大学院農学研究科(農学・林学・農業経済学・畜産学・農業開発工学・農芸化学の6専攻)修士課程設置
昭和58年4月 峰地区・清原地区の農場を閉場、新附属農場(真岡市下籠谷地区)発足
昭和60年4月 東京農工大学を基幹大学とし、茨城大学・宇都宮大学を参加大学とする東京農工大学大学院連合農学研究科(博士課程)発足
平成3年4月 生物生産科学科、農業環境工学科、農業経済学科、森林科学科の4学科、10大講座、2附属施設に改組、旧畜産学科を母体に動物生産学講座を構成する。
平成7年4月 大学院農学研究科(生物生産科学、農業環境工学、農業経済学、森林科学の4専攻)修士課程改組
コースの概要
本コースは、家畜を中心とした有用動物の生産や管理について、基礎的・応用的教育を行う。動物体自身の生命現象を学んだ後に、繁殖、栄養、管理等の応用を習得し、3年次において下記のいずれかの分野に属して卒業研究を行う。これによって、動物への愛着と生命科学に対する探求心が養成される。
各分野の講義担当と研究内容は以下の通り。
- 動物機能形態学:動物形態学、機能形態学および生理学等の基礎学を担当し、動物の神経機構および内臓運動機能に関する研究を行う。
- 栄養制御学:栄養機能調節学、動物代謝制御学等を担当し、ビタミン等の栄養素の機能、栄養学的立場からの動物の成長制御、栄養による遺伝子発現調節などの研究を行う。
- 動物育種繁殖学:動物育種学、資源動物学、生殖生物学、動物繁殖学等を担当し、哺乳動物の初期胚の染色体についての研究、家畜の遺伝育種および有用動物の遺伝子開発に関する研究を行う。
- 家畜繁殖生理学:家畜生産学を担当。ウシ胚の初期発生に関する基礎的研究、ウシの核移植や遺伝子 組換えに関する応用的研究ならびにウシの飼養管理に関する実用的研究を行う。
- 取得可能な資格
生物生産科学科の卒業生で所定の教職課程をあわせて履修したものは、高等学校教諭一種免許状(農業、理科)を取得することができます。本コースで、定められたカリキュラムを履修、さらに家畜人工授精師講習会を受講し、試験に合格することにより家畜人工授精師の資格を取得できます。 - 大学院修士課程について
宇都宮大学大学院農学研究科生物生産学専攻(動物生産学講座)では、上記の各分野についてさらに高度で専門的な教育と研究を行う。 - 連合農学研究科について
本講座の教官は、東京農工大学大学院連合農学研究科(茨城大学、宇都宮大学、東京農工大学の連合)の生物生産学専攻、動物生産学連合講座に所属している。博士課程3年間の教育研究を通じて、博士号を取得するとともに、自立した研究者として研究を行う能力を身につけることができる。