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宇都宮大学 農学部 農業環境工学科
土壌・生物環境物理学研究室
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■概要
□背景□ □使命□ □目的□ □手法□ □構成員□
□背景□
土壌に関わる環境条件や現象の重要性
土壌は、微生物や植物、植物から糧を得る動物をはじめ、あらゆる生命の源の一つです。その重要性は、生命体を構成する物質の大部分が土壌由来であること、および生命体を生み出す過程を内包することから、海洋や大気の重要性に匹敵すると考えられます。
土壌に関わる環境条件には、土壌中に存在する物質の種類や量に加え、湿度や温度などの土壌気象条件が含まれます。また、土壌に関わる現象は、生命の発生を含めた様々な物理・化学・生物過程の集合体です。土壌は、これらの環境条件と現象とが相互に影響を及ぼし合う、一つの生態系です。
土壌に関わる環境条件と現象の解明は、土壌の生態系としての構造や働きの理解へ貢献できると考えられます。同時に、我々の食糧確保においても重要な、土壌の持つ生物生産力の評価や制御へ貢献が期待できます。
土壌を介した物質循環速度の重要性
土壌を介した物質の循環速度は、自然資源の持続性確保の上で、重要な役割を担うと考えられます。
人間による資源消費の環境への影響は、地域・地球の規模を問わず増加してきました。この資源消費と環境への影響の間の関係は、近い将来の資源の枯渇可能性も含めて、負帰還的であるように見えます。よって、自然資源の持続性確保の方策の提示のためには、我々に許される資源消費速度の判断が必要と考えられます。
土壌は、環境物質の循環を律速する場の一つと考えられます。地球規模での水循環を例にとると、大気中における滞留時間はおよそ10日であるのに対し、地面の中の水の滞留時間は、表層土壌に限っても1年弱、地下水となれば数千年といわれています。
よって、土壌を介した物質循環速度の解明は、我々に許される資源消費速度を判断する上で、根拠となる数字を提示できる可能性があります。
以上の背景から、本研究室は、以下を使命としています。
・土壌生態系の構造や機能への理解の深化と普及
・自然資源の持続性確保に関する知見の深化と普及
・土壌に関わる農業/環境問題解決への貢献
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□目的□
使命達成に向け、本研究室は、以下を目的としています。
・土壌に関わる物質や現象の観測
・観測手法の開発と発展
・土壌に関わる現象の理論的解釈
・理論の観測された現象への適用
本研究室の手法は、以下に大別できます。
・野外試験による実態解明
・室内試験による実態解明
・法則性の洞察と理論的解釈
観測・観察の対象は、固体としての土壌そのものに加え、水やガスをはじめとした様々な物質、そして温度や熱量といったエネルギーなど、「物理的に感得できるもの」はみな含まれます。
法則性の洞察は、得られた観測事実を基に、現象を支配する環境条件や物理・生物・化学過程を特定し、また、環境条件や過程の間にある関係を明確にする作業です。
□構成員□
教員
飯山一平
修士課程2年生
辻 千草
永井 竜也
学部4年生
阿久津 瞳
池田 了輔
小池 直紀
恒川 千尋
平井 卓海
和田 侑真
卒業生
H23年度
相馬竜太郎
正木 一真
本研究室に興味のある方は、以下の宛先にご連絡ください。
飯山一平
宇都宮大学 農学部 農業環境工学科
〒321-8505 栃木県 宇都宮市 峰町350
tel. & fax : +81-28-649-5500
e-mail : iiyama@cc.utsunomiya-u.ac.jp