研究室の紹介

農業、畜産業および農畜産物を取り扱う食品加工業、流通・小売業などの関連産業は、私たちの生活の基本となる食料を生産・供給する重要な産業です。これらの産業が経営として継続的に、健康的に成り立つことで、消費者である私たちは新鮮で安全な食料を心配なく手に入れることができます。

一方で、私たちの経済活動が地球規模の環境問題につながっていることも事実です。食に関係する産業活動や消費活動も例外ではなく、地球温暖化や水系の汚染、生態系の劣化、廃棄物問題などに関係しています。今だけでなく将来にわたってより良い生活をおくるために、私たちは環境に十分配慮しながら生産と消費を組み立てていくことが必要です。

私たちの研究室では、ライフサイクルアセスメント(LCA)手法を基礎として物事を包括的に捉える見方や考え方を学びながら、食料の生産・供給・消費に関係した技術やシステムの多角的な評価に取り組んでいます。そして、食料の生産と消費、環境保全が両立する「しくみ」を考えています。毎日の食事が、直接的にも間接的にも環境負荷の低減につながっている。その「しくみ」を作るためのヒントを広い視野でもって1つ1つ探していく研究です。

研究室のねらい

私たちの目標は、環境負荷の少ない食料の生産・供給・消費について知識と理解を深め、それを具体的な技術やシステムに落とし込み、定量的な議論を通して環境面から技術利用の位置付けやシステム構築の方向性を示すことです。

技術やシステムの環境側面を評価するためにはモノの流れを把握することが重要です。技術やシステムの特徴を、そこに投入される資材や生産物、廃棄物など物質の流れを整理、分析します。

また、技術やシステムの制約条件や改善の方向性を議論するためには、その技術やシステムの課題、問題点を把握することが重要です。文献や資料、ウェッブサイトからも情報は得られますが、なにより現場に赴いて事実を自分の目や耳や鼻、肌で直に感じ取ることが、問題の理解につながる、と私たちは考えています。

これらのことから、私たちの研究室で実施する研究は次の2点を重要視しています。
・ライフサイクル思考に基づいた評価手法を理解する
・解決すべき課題や問題を現場から拾い上げる

研究室のスケジュール

研究室配属から卒業までの主な行事予定は以下の通りです。
研究室では、これ以外にもさまざまな活動を行っています。

☆学部生は、3月に開催される関連学会で発表することを目標に卒業論文の研究に取り組んでいきます。 修士課程の学生は、国内の関連学会での発表に加えて国際学会で発表を行う予定です。

主要な行事 卒業論文 その他
11月 3年生研究室配属/歓迎会 教科書・論文の購読
12月 忘年会 修士論文計画発表会(M1)
1月 新年会
2月 追コン
3月 卒業式/送別会 論文購読とテーマ検討
4月 食事会(桜の会)
5月
6月 研究作業
7月
8月 〈農業施設学会〉
9月
10月 ハロウィン♫ 修士論文中間発表会(M2)
11月 3年生研究室配属/歓迎会 中間発表 〈学生&企業研究発表会〉
12月 忘年会 〈環境情報科学会〉
1月 新年会 卒業総合試験
2月 追コン 卒業論文・要旨の提出
卒論発表会
修士論文発表会(M2)
3月 卒業式/送別会 学会発表 〈日本LCA学会〉
〈日本畜産学会〉
〈日本家畜管理学会〉

関連学会のスケジュール

菱沼研究室が主に参加を検討している学会の発表登録から大会までのスケジュールの概要です。詳細は、各学会のwebsiteを確認ください。

農業施設学会 日本LCA学会 環境情報科学 日本畜産学会 日本家畜管理学会
4月  -   -   -   -   - 
5月 発表登録
(下旬)
 -  発表登録
(中旬)
 -   - 
6月  -   -  論文提出
(上旬)
発表登録&
講演要旨提出
(中・下旬)
 - 
7月 講演要旨提出
(中旬)
 -   -   -   - 
8月 研究発表会
(中・下旬)
 -   -  研究発表会(秋)  - 
9月  -   -   -   -   - 
10月  -  発表登録
(下旬)
 -   -   - 
11月  -   -   -   -   - 
12月  -   -  研究発表会
(上旬)
 -   - 
1月  -  講演要旨提出
(上旬)
 -  発表登録&
講演要旨提出
(上旬)
 - 
2月  -   -   -   -  発表登録&
講演要旨提出
(上旬)
3月  -  研究発表会
(上旬)
 -  研究発表会(春)
(下旬)
研究発表会
(下旬)