6.結語 |
以上述べてきたように,21世紀の農学に与えられた課題は,わが国ばかりでなく,世界的にも重要なものである。 21世紀において,わが国は人類の生存と繁栄,世界の平和と進歩に物心両面で多大の貢献が求められている。 いま農学の意義と役割を再認識し,実践力のある学問として再構築し,飛躍的にその学問的水準の向上を図ることは,今後のわが国の重要施策の一つとして位置づけられるべきものであろう。
こうした立場に立って国立35大学および関連7大学 (オブザ−バ−) の農学系学部長が,学部内外の有識者の意見も取り入れて農学の将来展望を,「21世紀の農学のビジョン」 として,ここに提案するものである。 農学の教育研究の今後のあり方・進め方について,関係各位のご理解とご支援をお願いする次第である。