風害防止/防風施設

栽培気象学

使用時に展張する防風網(セイヨウナシ圃場)

   
    防風ネット(化学繊維使用)         防風林

防風垣を整備したニホンナシ圃場(つくば市) 

 ニホンナシの棚栽培は,元来風害による果実の落下防止の目的をもっていた。現在では,防・防虫・防鳥などの多目的な効果を持つ網が樹冠を覆うように設置される。


潮風害により葉が枯死したリンゴ圃場(新潟県) 

 防風とは,強風や風に伴い発生する気象災害を防止することで,防風施設としては,防風林,防風垣,防風網(ネット),風除けなどが用いられる。防風施設の障害物が風の運動エネルギーを熱エネルギーに変換して減風する。密閉度が50から80%では減風効果も大きく,減風範囲も広くなる。         (出典:新編農業気象用語解説集,1997)

  

カンキツ園で利用される防風垣(静岡県)
メラノキシロンアカシア(オーストラリア原産の常緑高木)


屋敷を取り囲む防風垣(つくば市)