土壌侵食(Soil Erosion)と草方格(Straw-mat Network) |
栽培気象学 |
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Brazil・Rio Grande de Sul州内陸部の放牧地帯(1997) |
左の草原に広がりつつある土壌侵食部分(1997) |
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草方格を利用した海岸近くのサツマイモ畑(徳島県鳴門市にて) 防風ネットと組み合わせた畑(同):左図 |
砂漠化(desertification)は乾燥地,半乾燥地等において,気候変化,人類の活動など様々な要因に起因して起こる土地の劣化である。
内陸地帯にある牧草地では,表土の水分が少なく,植被が不十分であるため上掲の写真のように土壌侵食(soil erosion)が発生しやすく,拡大すると牧草の生産が不可能となり,農業への影響は深刻である。 土壌侵食には,水食(water erosion)と風食(wind erosion)がある。風食のうち,農業面では地表面土壌の移動による侵食,特に裸地化した耕地の表土(砂)の侵食作用が問題である。 砂漠化防止や緑化に利用されている防風・防砂施設の一種に「草方格」があり,これはムギ・イネ・ヨシのワラを砂中に埋め込み,写真のように地上に5〜30cm程度露出させて,格子状にする。中国の乾燥地で普及している。
参考:日本農業気象学会発行「新編 農業気象学用語解説集」(1997) |