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ブラックベリー'Tupy' Pelotas市(ブラジルにて)
参考:イチゴ(オランダイチゴ属)
学名:Fragaria ×ananassa Duchesne
F. chiloensisとF. virginianaとの交雑種である。1700年代にオランダ,イギリス,フランスで両種の交配が行われ,現代の栽培品種の基礎となった。1800年代にオランダ人が長崎に持ち込んだことが和名の基となった。
ミカン,リンゴとならぶ主要果実で,品種,栽培法などの改良や進歩が著しく,新品種の開発競争が激しい。

イチゴ'品種:とちひめ'(宇都宮市にて)
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バラ科である。落葉または常緑の低木で,熱帯から寒帯に数百種が分布する。子房が成熟すると多汁質の石果となって集合果を構成する。集合果が果床とともに離れるものと果床を残して離れるものがある。果樹としての栽培品種は,園芸では大きく「ラズベリー」「ブラックべりー」「デューベリー」の3つに分けている。
ブラックベリー(Blackberry)
上に示した写真はブラックベリーであり,果床は柔軟な肉質で集合果に密着しており,果実が成熟すると果床を付けたまま果盤から離脱するので型くずれしない(左写真参照)。
ラズベリー(Rasberry)
果床は乾硬質で,果実は成熟すると果床から容易に離脱する。離脱した果実は中空で帽子状を呈するのでキャップあるいは覆盆と呼ばれる。型くずれしやすい。(写真参照)

ラズベリー(カリフォルニア産)宇都宮市にて
デューベリー(Dewberry)
ブラックベリーに類似するが,ブラックベリーが直立またはつる性,花序が散房または総状花序,開花は基部から先端に及ぶのに対して,枝はほふく性で,花序は集散花序,開花が中心から基部へ及び,1花序の花数が少ない。
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