アロウカリアとブドウ園

気になる風景(その13)


SC州,Sao Joaquim 市にて

Spanish mossが着生した樹の奥に雨よけ施設がある

Pelotas市(ブラジル;RS州)にて

ワイナイリー直営圃場では大規模な垣根栽培 (RS州)

 Bento Goncalvez市からVacaria市(いずれもRS州,ブラジル)にかけての街道沿いにブドウ園が広がっていました。

 傘状の松が,アロウカリア(別名ブラジル松,あるいはパラナ松)です。風情のある樹なので大好きです。ナンヨウスギ科の植物で,南半球の南米,ポリネシア,オーストラリアに約15種が分布する常緑の針葉大高木,世界の3大公園樹と云われる。大きい15cm程度の球果を生じ,種子は食用となる。重要な良質の木材であり,自生地では伐採が制限されていると云う。

 学名は,Araucaria angustifoliaで,ブラジル南部からアルゼンチンに広く分布します。パラナ州に多く産したのでパラナ松と別名がある。高さ60mにもなる。下枝を失い,枝端水平上向きに成長した樹形が独特で,趣がある。

 チリには,本種に良く似たA. araucana(チリ松,monkey-puzzle)が産する。

ブドウ園は,垣根仕立てや棚仕立てで栽培されていました。品種は不明ですが,ワイン用でしょう。左は,懇意にしている農家の生食用のイタリア種や種なしの新品種が,雨よけ施設に植えられています。

斜面のブドウ園:発芽し始めていた(2005.9)
Bento Goncalvez市郊外(RS州)