食と地域産業のコラボレーション
「自然薯からヤムイモまで?ヤマイモがささえる食文化?」

2006年2月18日(土)に国際学部E1253教室において開催されました.

主催:宇都宮大学ヤム・タロ研究グループ

後援:農学部アグリ支援機構,国際学部,栃木園芸懇話会

 日本でイネ以前に栽培されていたイモは,東北ではヤマイモ(ヤム),西南日本ではサトイモ(タロ)でした.ヤマイモもサトイモも正月の予祝儀礼を伴い,ハレの日の食物として重要です.今回は,ヤマイモについて研究している宇大スタッフと,ヤマイモの生産,加工,調理に関わる地元の専門家との共同のセミナーが開催されました.

←「栽培植物としてのヤマイモ」で,分布,繁殖,生態,育種などについて解説する藤重宣昭助教授

(農学部,主催者)

「自然薯の栽培と技術開発」と題し,高度な栽培技術について語る渡辺基一氏(高原自然薯会会長)

←「南太平洋のヤムイモ祭り」と題し,ユニークなヤムイモの儀礼交換など,イモの社会的役割について語る柄木田康之教授(国際学部,主催者)

「食品原料としてのヤムイモ」と題し,粉末や冷凍山芋の製造,用途,機能などについて語る豊田 功三氏(株式会社東北センバ専務取締役)

「山芋料理のあれこれ」と題し,酢の物,かき揚げ,ゆり根きんとんなど料理について解説される吉野昭子先生(アサヒクッキングスクール)

宇田靖教授(農学部,主催者)の司会のもとで,活発な討論がなされました. 地域の方や学生さん80名近い皆さんが参加して頂きました.
休憩時間には吉野先生によるヤマイモを使ったデザートを楽しみました.
(株)カネコ種苗様から種芋の展示や(株)仙波糖化様からの冷凍と乾燥山芋の展示も行われました.

次回は,タロ(サトイモ)について開催予定です.

以上   生物生産学科HP       園芸学研究室HP