八巻 良和 (やまきよしかず)教授 園芸学研究室
Yoshikazu T. YAMAKI, Professor
E-mail: yamaki@cc.utsunomiya-u.ac.jp (内線5415)

○自己紹介: 生まれは千葉県君津市ですが、小学校へ上がる前から大学院修士課程修了まで東京都目黒区に住んでいました。子供の頃から植物,昆虫,小動物が好きで,色々な生き物を育てて楽しんでいました。鉄道も大好きで,公開講座で講演したり,自宅で模型を作って走らせたりしています。卒論でカンキツの有機酸に関する研究に取り組み,大学院に進学した後東京大学農学部附属二宮果樹園に招かれ,農作業学や持続的植物生産学の観点からも果樹栽培を研究するようになりました。果樹栽培を,汚い・きつい・危険の3Kから開放するために,樹や棚をどのような形にしたらよいのか,農薬に頼らない病虫害防除法として,電解水による病害防除の可能性とコンパニオンプランツ(共栄植物)による生育促進・品質向上の可能性を探る研究も手がけてきました。今後は,共栄植物の作用機構に関する研究,作業性・収量・品質を向上させる研究,果樹の野菜としての利用に関する研究などを通して持続的園芸生産に関する研究を行いたいと思っています。

主な研究内容と今後の研究課題

1)果樹のコンパニオンプランツ(共栄植物)の探索とその作用機構に関する研究

 持続的園芸生産を推進する上で共栄植物の利用が技術として確立できるかどうかを検証する

2)果樹の野菜としての利用に関する研究

 果実生産を目的とする果樹生産に固執することなく,新梢などを野菜のように利用することを考えた栽培体系を構築する

3)果樹栽培における省力・省エネに関する空間デザイン的研究

 省力・省エネ,高品質・高収量の果実生産を目的とした果樹の仕立て方・果樹園の設計を行う

4)ハナモモの生物季節性に関する研究(園芸研究室と外部機関の共同研究)

 観賞用のモモの開花・展葉・落葉などの生育ステージの品種や地域(気候)による差を調査し,桜において知られる開花予想・開花前線などを作成する

原著論文

Relationships between Chilling and Heat Requirement for Flowering in Ornamental Peaches.  Pawasut, A., N. Fujishige, K. Yamane, Y. Yamaki and H. Honjo. J. Japan. Soc. Hort. Sci.73(6):519-523.(2004)

Effects of Exogenous Ethylene and 1-MCP on ACC Oxidase Activity, Ethylene Production and Vase Life in Cattleya Alliances.  Yamane, K., Y. Yamaki and N. Fujishige. J. Japan. Soc. Hort. Sci.73(2):128-133.(2004) 

Effect of Hot Water Immersion on Peel Color of Pears and on White Rot Caused by Botryosphaeria berengeriana. Al-Haq, M. I., Y. Seo, S. Oshita, Y. Kawagoe and Y.T.Yamaki. Journal of Food Quality 26:381-394.(2003)

フレールモアによる下草管理カンキツ園における雑草の生態調査.八巻良和.38(2);79-86.(2003)

Influence of Ripening State of Filters on Microbe Removal Efficiency of Slow Sand Filtration Used to Disinfect a Closed Soilless Culture System. Mine, Y., R. Sakiyama, Y. Yamaki, M. Suematsu and H. Saka. J. Japan Soc. Hort. Sci.72(3):190-196.(2003)

Problems Confronting Longan Growers in Northern Thailand. Yano,M., N. Sugiyama,T.Thunyarpar and Y. T. Yamaki. Jpn. J. Trop. Agr.46(2):72-76.(2002)

キュウリのうどんこ病抑制への電解水の利用、アネッテ・シャーナー、八巻良和、農作業研究、35(3):177-183.(1999)

Effects of CPPU on Fruit set and Fruit Growth in Japanese Persimmon. Sugiyama, N. and Y.T. Yamaki. Scientia Hort.60:337-343.(1995)

Presence of a pathway for the biosynthesis of Auxin via Indole-3-Acetamide in Trifoliata Orange.  Kawaguchi, M., S. Fujioka, A. Sakurai, Y.T. Yamaki, K.Syono. Plant Cell Physiol.34(1):121-128.(1993)

省力栽培を前提とした果樹の樹形 第9報 ブドウのレンツ・モーゼル整枝による誘引作業の省力.八巻良和、鷲頭 登、佐藤幹夫.農作業研究25(1):69-77.(1990)

ヒ酸鉛がウンシュウミカン果肉中のアセチルコエンザイムAに及ぼす影響.八巻良和.園学雑58(4):907-911.(1990)

ヒ酸鉛がウンシュウミカン果肉中のクエン酸宿業酵素活性に及ぼす影響.八巻良和.園学雑58(4):899-905.(1990)

カンキツ果汁中の有機酸組成.八巻良和.園学雑58(3):587-594.(1989)

省力栽培を前提とした果樹の樹形 第8報 樹形を異にするナシ園の草刈りについて.八巻良和、林 光夫、浅野生三郎、佐藤幹夫.農作業研究24(2):106-113.(1989)

省力栽培を前提とした果樹の樹形 第7報 樹形を異にするナシの栽培労力.八巻良和、林 光夫、浅野生三郎、佐藤幹夫.農作業研究24(1):25-31.(1989)

省力栽培を前提とした果樹の樹形 第6報 樹形を異にするナシにおける生育・収量.八巻良和、林 光夫、浅野生三郎、佐藤幹夫.農作業研究24(1):18-24.(1989)

カンキツ類における果皮酸度の差異、全酸、遊離酸、およびそれら酸濃度の果汁酸濃度との関係.八巻良和.園学雑57(4):568-577.(1989)

カンキツ類果汁酸度の種類間差異および酸濃度間、酸濃度−カリウム濃度間の相関関係.八巻良和.園学雑56(4):457-469.(1988)

数種カンキツ果汁における全酸、遊離酸、ならびに結合酸濃度間の相関関係.八巻良和.園学雑56(3):263-267.(1987)

省力栽培を前提とした果樹の樹形 第5報 せん定技術の習熟に伴う作業時間の減少.佐藤幹夫、八巻良和.農作業研究No.54:13-18.(1985)

省力栽培を前提とした果樹の樹形 第2報 改良マンソンだなによるブドウ巨峰系品種の栽培.佐藤幹夫、八巻良和、澤登晴雄.農作業研究No.35:71-78.(1979)

科研費報告書

アジア・オセアニアにおける園芸の持続的発展に関する研究,研究代表者 八巻良和(2001)

畑地及び樹園地における雑草の生態調査,研究代用者塩谷哲夫,研究分担(2000)

農産物の動的環境における鮮度保持に関する研究,研究代表者 森嶋 博,研究分担(1990)

生物資源にかかわるエネルギー利用の高効率化に関する研究,研究代表者 川村 登,研究分担(1987)

生物資源にかかわるエネルギー利用の高効率化に関する研究,研究代表者 川村 登、研究分担(1986)

著書
農作業研究  第6章 おもな作業体系(各論)6.4 果樹 pp.214-221, 50-252.(1999)財団法人日本農林統計協会.東京.

機能水の科学と利用技術 第6章 農業と水 1.園芸における電気分解水の利用pp.233-242.(1999)ウォーターサイエンス研究会.大阪.

その他

・韓国の持続的園芸生産.八巻良和、鈴木晴雄、峯 洋子.農業および園芸76(2):39-277.(2001)

・ニュージーランドの持続的園芸生産.八巻良和、鈴木晴雄、峯 洋子.農業および園芸75(5):583-590.(2000)

Possibility of Controlling Powdery Mildew on Peach with Acid Electrolyzed Water. Schoerner, A. and Y.T. Yamaki. Acta Horticulturae No.525:481-486.(2000)

カンキツ果実の酸味と減酸剤の効果.八巻良和.遺伝44(4):56-60.(1990)

ヒ酸鉛散布がカンキツ果実の有機酸に及ぼす影響.八巻良和.植物の化学調節24(2):151-155.(1989)

国際機関との共同研究
19982000 Sakiyama, R., E.W. Hewett, B.Y. Lee, N. Sugiyama, P. G. Long, Y.T.Yamaki,H. Suzuki, K.S. Kim, Y. Mine,  S. Kawabata, S.D. Morris. Sustainable Development in Horticulture in Asia and Oceania

2001  Hewett, E.W., B.Y. Lee, N. Sugiyama, R. Tillman, T.C. Kelly, K.S. Kim, Y.T.Yamaki, H.J. Lee, Y. Mine. Tertiary education in sustainable production in New Zealand, Korea and Japan

国際研究集会

WORKSHOP Sustainable Development in Horticulture in Asia and Oceania.  1998.11.10(日本)主催

SECOND WORKSHOP Sustainable Development in Horticulture in Asia and Oceania. 1999.9.29(韓国)参加

WORKSHOP Tertiary education in sustainable production in New Zealand, Korea and Japan  2001.2.12(ニュージーランド)参加

学会賞

・日本植物生理学会論文賞.Presence of a Pathway for the Biosynthesis of Auxin via

Indole-3-Acetamide in Trifoliata Orange. Plant Cell Physiol. 34(1):121-128(1993). 1996.3.28.

特許
United States Patent:  Method of decreasing Physiological Drop from Fruit Trees using Brassinolide. 
Patent No.: 5,071,466.  Date of Patent: Dec. 10, 1991.  Kuraishi, S., K. Sugiyama, Y. Yamaki, Y. Yamanaka and K. Yokota.

所属学会

園芸学会,日本農作業学会,日仏農学会

社会活動

              栃木県農業試験場果樹園芸部門試験実績・試験設計検討会委員,栃木県園芸懇話会顧問,

              宇都宮大学公開講座(シャーロック・ホームズの世界に遊ぶ(20032005),暮らしの

中の園芸生産(2004)

略歴

1947年7月31日生まれ

1966年4月 東京大学教養学部理科II類入学

1971年6月 東京大学農学部農業生物学科卒業

1971年7月〜1974年3月 東京大学大学院農学系研究科農業生物学専攻修士課程

1974年4月〜1977年3月 東京大学大学院農学系研究科農業生物学専攻博士課程

19744月 東京大学助手農学部(附属農場二宮果樹園勤務)

1986年2月 東京大学専任講師農学部    (同上)

1989年2月 農学博士学位(東京大学)取得

1990年7月 東京大学助教授農学部     (同上)

2000年4月 東京大学助教授大学院農学生命科学研究科(同上)

200112 宇都宮大学助教授農学部

2005年3月 宇都宮大学教授農学部

         現在に至る


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