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遺伝子組換え品種への賛否

表記の件について,私見をここに記します.まず,下の二つの写真をみて下さい.
多収トウジンビエGM反対

(左の写真はICRISATの資料から,右の写真はIn Motion MagazineのVandana Shiva 氏に関するHpから)

左はインドで普及したトウジンビエの多収新品種を誇らしげに見せている農民です(但し,この品種は遺伝子組換えというわけではありません).

右はインドで品種の多様性保護や遺伝子組換え反対の先端に立っている活動家が日本の消費者グループとモンサントの前で気勢を上げている様子です.肖像権を犯したとしたら陳謝しますが,マア勘弁して.

ここでは,在来品種や伝統農法の強調(右)と,遺伝子組換え品種を含む多収新品種に象徴される新技術の開発や導入(左)との対比で議論します.

結論を先に言うと,上の写真で言えば,私は左側のほうに感動しますし,及ばずながら寄与できればと考えてます.右側の写真のほうがマスコミ受けするようですが(NHKもVandana Shiva氏を紹介していた),左がもっと強調されるべきです.理由は;

1.飢えの克服,よりよい生活,将来の食糧確保のために,今後も多収はやはり必須と考える.
2.現在の食生活(より広く,文化も)は,いままで開発されてきた多収品種,肥料,農薬などに負うところ大です.さらにより優れた品種の開発が必要です.
3.遺伝子組換え品種は大会社の利益追求のためというが,私の経験,観察によれば,品種作りは公的機関より民間のほうが上手です.利益追求がダメというなら,そもそも我々の生活は成り立たない.
4.遺伝子組換え品種が安全性に関する妥当と思われる試験をクリアしている.また,導入した特性に貴重なものがある.
5.いくら妥当な試験でも,リスクはありえるでしょう.しかし,世の中リスクをゼロにはできず,日常もっと危険なことはいくらでもあり,それは承知で生活しています.
6.多収品種などの新技術導入を否定し,在来品種や伝統農法のみで安定的な食糧確保ができるとは思えない.

以上により,私は遺伝子組換え品種に賛成です.手に入れば食べます.みて下さい

吉田智彦ホームページ総合案内へ戻る. (背景は大麦の交配. 原図