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本頁は,「村田ら1976,作物の光合成と生態,農文協」に多くを負っている.

成長解析法


Wを乾物重,Aを葉面積指数,tを時間とする. 

 調査を3週間ごとに行い,
 第1回の時の乾物重が19.5g/u,葉面積指数が0.4
 第2回の時の乾物重が392.7g/u,葉面積指数が3.7とする

*RGR(相対成長率)

 RGR = (1/W)/(dW/dt)
   = 2.30×(logW2−logW1)/(t2−t1)
   = 2.30(log392.7−log19.5)/21
      = 0.14 (g/g/day)

*NAR(純同化率)

 NAR=(1/L)/(dw/dt)
   =[2.30×(W2−W1)×(logA2−logA1)]/[(t2−t1)×(A2−A1)]
      =[2.30×(392.7−19.5)×(log3.7−log0.4)]/[21×(3.7−0.4)]
      =11.8   (g/u/day)

*LAR(葉面積比)

 第1回の時は,乾物重19.5g,葉面積0.4から,
 LAR=L/W
   =0.4/19.5
   =0.02 (u/g)

*CGR(個体群成長率)
    = (w2−w2)/(t2−t1)
    =(392.7−19.5)/21
    = 17.8  (g/u/day)

*U(太陽エネルギー利用効率)= 生産された乾物重/全天日射量 
 
  植物体のエネルギーは乾物1gあたり 16800J(4000cal)で計算.
  但し,大豆種子は1gあたり 23200J(5520cal)で計算.

  この間の全天日射量が 3.13×108J とすると,
  U = [(392.7−19.5)×16800J]/[3.13×108]
   = 0.02 = 2%  

  Ug (子実生産における太陽エネルギー利用効率)は 
  子実として固定されたエネルギーについて計算する.
  通常,全生育期間での値とし,0.1〜0.2%程度である.     


文献;
村田吉男・玖村敦彦・石井龍一 1976.作物の光合成と生態.農文協,
 東京.256-257.
村田吉男 1975.太陽エネルギー利用効率と光合成.育種学最近の進歩
 15:3-12.
吉田智彦 1995.北部九州での水稲早期栽培後作を想定した数種穀類の
 生育収量.日作紀 64:698-702.(本文)


以上