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坂田勲(岐阜県飛騨地域農業改良普及センター)
2007.9 修了
学位論文名; 岐阜県北部中山間地域における高品質な農作物の生産技術の確立およびその普及に関する研究 (要旨本文PDF900KB)

発表論文
1.水稲品種における耐ころび型倒伏性と幼植物の冠根の伸長角度,直径および破断強度との関係.坂田勲・坂井真・井辺時雄.日作紀 第72巻 第1号 p.56−61 2003年3月

2.水稲品種の押し倒し抵抗値に及ぼす伸長角度別の冠根の切断処理の影響.坂田勲・鍵谷俊樹・河合靖司・小柳敦史.日作紀 第73巻 第1号 p.1−5 2004年3月

3.水稲品種における幼植物の挫折強度と耐ころび型倒伏性の関係.坂田勲・小柳敦史・井辺時雄・坂井真・吉田智彦.日作紀74(2):172-178 (2005.6).
要旨:湛水直播栽培において重要視される耐ころび型倒伏性を育種目標とした場合,効率的に品種育成を行うためには幼植物で選抜ができることが望ましい.そこでまず,国内外の特徴的な20品種を圃場で栽培し,出穂後14日に押し倒し抵抗を測定し,同時に株を分解して下部茎の挫折強度を測定した.その結果,挫折強度は12.9〜27.9 Nと,大きな品種間差を認めた.押し倒し抵抗と挫折強度は非常に高い正の相関関係にあった.次に同じ20品種について,播種後23日における幼植物の地上部基部の挫折強度を測定した結果,これも2.66〜6.68 Nと品種間差を認めた.これと出穂後14日の押し倒し抵抗および下部茎の挫折強度との間には有意な正の相関関係があった.20品種のうち出穂後の倒伏程度の変化が特徴的と考えられる8品種について出穂後の押し倒し抵抗と下部茎の挫折強度を経時的に測定したところ,押し倒し抵抗は大きく変化しなかった.一方,下部茎の挫折強度は明らかに低下したものが3品種,大きく変化しなかったものが5品種あった.しかし出穂後10日,20日および30日において,押し倒し抵抗と下部茎の挫折強度は常に高い相関関係にあった.以上の結果から,幼植物の地上部基部の挫折強度により,品種の登熟期間における耐ころび型倒伏性を短期間で検定できる可能性が明らかになった.

4.岐阜県北部で発生したホウレンソウの葉脈間黄化症状の原因となった,黒ボク土壌におけるマンガン欠乏. 坂田勲・吉田智彦.日作紀 76:311-316.
要旨:高山市高根町留之原地区にある黒ボク土壌の圃場でホウレンソウ葉脈間がまだら状に黄化して出荷できないという問題が発生した.まだら状黄化は程度の差はあるが,この地区ではしばしば起こる問題である.そこで同じ圃場内のまだら状に黄化した株と通常の緑色をした株,およびこれらの生育土壌を採取し,葉を分析したところ,まだら状に黄化した葉で最も含量が劣ったのはマンガンであった.土壌についても同様であった.そこでまだら状に黄化したホウレンソウに硫酸マンガン0.2%水溶液を葉面散布したところ,4日後に黄化症状は消失した.またまだら状に黄化した圃場のマンガン含量はようりんを大量投入した同地区内の農家圃場あるいは黄化の発生したことのない他地区の圃場の土壌のマンガン含量より大幅に低かった.以上から高山市高根町留之原地区におけるホウレンソウのまだら状黄化の原因は土壌のマンガン欠乏であると考えられた.

修士相当と認定された成果

1.水稲幼植物を用いた耐転び型倒伏性早期検定の可能性.坂田勲・坂井真・井辺時雄.根の研究 第9巻 4号 p.210 2001年12月
2.水稲品種における耐ころび型倒伏性と幼植物の冠根の伸長角度,直径および破断強度との関係.坂田勲・坂井真・井辺時雄.日本作物学会紀事 第72巻 第1号 p.56−61 2003年3月
3.水稲品種の押し倒し抵抗値に及ぼす伸長角度別の冠根の切断処理の影響.坂田勲・鍵谷俊樹・河合靖司・小柳敦史.日本作物学会紀事 第73巻 第1号 p.1−5 2004年3月


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