大久保達弘
おおくぼ たつひろ
教授/
育林学分野/
森林生態学・育林学研究室
Professor
Tatsuhiro OHKUBO

プロフィール
生年月(出身県等)
1959年3月(東京都)

学位
農学博士

専門分野
森林生態学,育林学

研究テーマ
国内:太平洋側イヌブナ・ブナ天然林の更新動態に関する長期生態研究,林地農地の一体的利活用に向けた里山林施業体系構築のための基盤研究,里山林生態系の環境放射線モニタリング
国外:ボルネオ島低地熱帯雨林の大面積長期生態研究と劣化した周辺残存林の生態系修復,ボルネオ島熱帯山地帯ブナ科樹種の分布特性, 北タイ熱帯山地照葉樹林の焼畑放棄地の二次林再生過程,中国西南部亜熱帯石灰岩山地林の生態系再構築

教育活動
(基)3.11と学問の不確かさ
(学)農学部コア実習,森林科学論Ⅰ,国際森林科学論,基礎実験, 農学部コア実習,森林生態学,造林学,同実習,森林立地環境学実習,森林保護学,同実習,樹木学実習
(院)政策課題演習,スマート農林業、森林生産育林学,森林生態育林学,森林生産保全学特別講義,森林生産保全学特別演習

学協会活動
日本森林学会,日本生態学会,日本熱帯生態学会,種生物学会,森林立地学会,植生学会,国際植生学会(IAVS)

自己紹介
 東京の下町葛飾区青戸で生まれる。育ちは武蔵野市,名古屋市(北区),東京都千代田区,鎌倉市と転々とする。武蔵野の雑木林でのかぶと虫とセミとりが森との最初の出会い。小学校(武蔵野市立境北小,名古屋市立清水小),中学校(名古屋市立八王子中,東京都千代田区立麹町中)ではカブ・ボーイスカウト活動にどっぷりはまって,キャンプ等の野外活動を通じて自然,特に森での生活の楽しみを覚える。高校(私立城北高校(東京))では,山岳部と地学部に籍を置いて,谷川岳,秩父,丹沢,奥多摩,八ケ岳など行動半径を広げるとともに山の自然科学全般に興味が広がる。大学入学時に一度ズッコケたが(横浜YMCA予備校),そのお陰で?農学部林学科の存在を知り森林生態学を勉強したいとの希望が固まる。大学(宇都宮大学林学科)では,特に日光,尾瀬地方の山を歩き,専門科目では特に植物・樹木系に興味が増す。大学院(東大大学院森林植物学教室)では埼玉県秩父のイヌブナ天然林の更新動態をテーマとした。このテーマに出会ったことで,アメリカ,ヨーロッパ,韓国,台湾のブナ林を歩く機会を得る。その後サラワクの熱帯雨林,北タイ・チェンマイ照葉樹林,中国南部広西壮族自治区石灰岩山地林とアジアの森林の更新と劣化した森林生態系の修復にも研究対象を広げ今日に至る。これからもアジアと日本の森林・木材生産の抱える諸問題を森林生態学・育林学の視点から探っていこうと考えています。