研究室紹介


メダカやフナが泳ぐ、田んぼのなかの小さな流れ−。

 童謡「春の小川」に詠われるこのような情景は、今日、魅力ある水辺として、また原風景の遊び場として多くの人に支持されています。

 こうした場所は、かつて日本のいたるところで見かけられました。そこは子どもたちの絶好の遊び場であるとともに、自然に対する畏敬の念や人間関係を学ぶ場所でもありました。

 しかし時代の流れとともにこのような空間は急速にその姿を消し、今日では子供の遊びかたを大きく変化させてしまいました。なかでも子ども達の水遊びの減少傾向は著しく、量的・質的な貧困化が指摘されています。幼年時代にこうした自然のなかで豊かな体験をすることは、情緒の安定性、その後の人格形成に多大な影響を与えるとされています。

 これまで身近にいると考えてきたメダカが絶滅危惧種に指定されたニュースは記憶に新しいですが、現在の農村では、高い生産性を維持するための合理的な営農方法に終始するあまり、その代償として、子ども達の遊び場となる良好な自然環境の減少が顕著に進行しています。

 こうした現状を打破するため、私達の研究室では、生産性の維持・向上と自然環境保全が共に成り立つような仕組みを構築すること、すなわち『豊かな田園環境』の創造を目指して研究活動に取り組んでいます。いささか遠大な取り組みですが、日本の各地に「春の小川」を再生することを夢見て、目下奮闘中です。
prof_img_02
prof_img_01

WEBサイトの内容について
このウェブサイト内にある文章、写真等の著作権は著者にあります。 著者に許可なくこれらを転載することを禁じます。