ウミイグアナ

 生活の場を海に移すという、イグアナ史上初の試みはこの世界では大成功を納めた。同じ先祖から進化したとされるリクイグアナの生息地が限られているのに比べ、ウミイグアナは諸島のどこでも観られる動物の一つである。この港町、プエルト・アヨラも例外ではない(というより、ここが一番ウミイグアナがよく観られた)。

ホテルのすぐ外の岩場にうじゃうじゃいた。岩と同じ色なので、はじめは分からなかったが、目が慣れるとウミイグアナが視界に入っていない瞬間がないことが分かる。

ホテルの外にて。手が触れそうな位置にまで近づけばさすがに逃げるが、人間をそんなには恐れていない。ちなみに手前がウミイグアナであって、向こう側は妻の絵理である。


夕方、散歩から帰ってくると、ホテルの部屋の入り口の前で1頭のオスが寝ていた。彼の頭の数センチ先の床を私が叩くまで、彼は目を覚まさなかった。こんな動物の呑気さもガラパゴスの魅力である。

上の写真の続き。ようやく目を覚ました彼と写真を撮った・・。

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