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農学部について
農学部生物資源科学科・農学研究科生物生産科学専攻応用生物学講座
高橋 滋

講 師

高橋 滋

たかはし しげる

日本には約800種ぐらいのアブラムシが生息していることが、判明しています。しかし、アブラムシは数ミリ程度の微小な昆虫であるため、研究が遅れている分類群の昆虫です。これらから、日本未記録種や新種が多く残されています。これらの日本未記録種や新種の探索やどのような生活をしているか不明な種の生態などを研究しています。

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アブラムシ類の分類・生態

新種と思われるマラダアブラムシの1種

アブラムシを研究するには、まず、アブラムシを見つけたら、寄主植物名を同定し、寄生部位、アリの同伴の有無、生きている時の体色などを採った場所・年月日とともに野帳に記載して、管ビンに入れてある70%エチルアルコールにアブラムシを投入して殺虫・固定を行い、研究室に持ち帰り、まず10%の水酸化カリウム溶液で加熱処理を行い、その後、クロラールフェノール溶液で加熱し、スライドグラスに封入液を数滴滴下して形を整えて、カバーガラスをかけて、プレパラート(光学顕微鏡用の標本)を作成します。このプレパラートで採集したアブラムシの形態の詳細を顕微鏡で調べ、分類学の文献から種名を決定します。

アブラムシの色素の役割

抗菌作用を持つ色素が見つかったソラマメヒゲナガアブラムシ

アブラムシの体色は種によって、異なっており、分類するときの一つの有力な情報ともなっています。また、日本とフランスの研究者によって、特定の細菌に感染するとアブラムシの体色が赤から緑に変化することが最近明らかにされています。さらに、ソラマメヒゲナガアブラムシの持つ、緑色の色素は抗菌作用をもつことを我々は明らかにしています。緑や赤色のほか、アブラムシが持っている体色は黄色・白色・茶色・青緑色・灰色・黒色・濃緑色・赤と緑の二色・黄色と茶色の二色・淡緑色と緑色の二色などがあり、現在これらの色素の機能を調べています。

文献リスト

  1. Mitsuyo Horikawa,Daisuke Kikuti, Toshihito Imai,Masami Tanaka,Hiroto Kaku,Takeshi Nishii,Makoto,Imai,Shigeru Takahashi and Tetsuo Tsunoda(2012)Megouraphin Glucosides: Two Yellowish pigments from the aphid Megoura crassicauda.Heterocycles,85(1):95-101.
  2. 高橋 滋・稲泉三丸・川上幸司(1993)日本におけるダイズアブラムシの生活環.日本応用動物昆虫学会誌.第37巻第4号:207-212.
  3. Takahashi, S.(1986) The Life-cycle of Hydronaphis impatiens Shinji (Homoptera, Aphididae), with Descriptions of Unknown Morphs. Kontyu 54(1):41-47.
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