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農学部について
雑草と里山の科学教育研究センター
小林 浩幸

教授

小林 浩幸

こばやし ひろゆき

除草剤の効かないスーパー雑草が出現し、また、人手不足で管理も行き届かず、雑草の繁茂が各地で大問題になっています。一方、生物多様性の主流化の流れは急で、農業分野でも生物多様性に配慮した技術への変革が急務です。環境保全の本当の意味を考え、持続可能な雑草管理技術を開発します。

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雑草学研究室

生物多様性に配慮した持続可能な雑草防除・栽培体系の開発

写真1-1.麦類をリビングマルチに用いた大豆栽培技術
写真1-2.リビングマルチ栽培に使う麦・大豆同時播種機

雑草防除に最も有効なのは除草剤ですが、万能ではありません。使える剤は限られ、連用すれば抵抗性の発達が心配です。新しい除草剤の開発の主役はメーカーですが、大学や研究機関にはこれまでにない技術の開発や技術の体系化が求められます。例えば、大豆のリビングマルチ栽培(写真1-1)は麦類を大豆と同時に播種し、生きたマルチとして活用して雑草を抑えるもので、実用化のためには作業法の開発も必要です(写真1-2)。 農薬や化学合成農薬の不使用が環境保全的とは限りません。生物多様性の保全、地球温暖化緩和など、環境保全の意味を明確にして科学的に評価したうえで、真に環境保全的で持続可能な雑草防除・栽培体系を開発します。

スーパー雑草の生活史解明と侵入阻止・防除技術の開発

写真2.マルバルコウ(帰化アサガオ類)に押し潰される大豆畑
図2.スーパー雑草の侵入経路、圃場での生活史と防除対策

作物の栽培は雑草との闘いです。特に最近は、どんな除草剤も効かないスーパー雑草が国境を超えて侵入し、圃場に入って栽培を放棄せざるを得ないほどに大発生するような状況が各地で見られます(写真2)。スーパー雑草に最も有効なのは水際対策で(図2)、雑草種子の日本への侵入を阻止することですが、それには確実なサンプリング・同定技術が必須です。次に国内・地域内での雑草、特に種子の移動経路を解明し、断つことが考えられます。圃場に入ってしまった雑草に対しては、その生活史を知り、合理的な新技術を開発する必要があります。雑草個体群の広域動態や生活史を解明し、それぞれの侵入段階で有効な対策を用意して根絶を目指します。

文献リスト

  1. 農研機構 (2013). 「麦作・大豆作・水稲作の難防除雑草 埋土種子調査マニュアル(第2版)」
  2. 農研機構 (2014). 「麦類をリビングマルチに用いる大豆栽培技術マニュアル [増補改訂版]」
  3. 農林水産省・農研機構・農環研(2014).「放射性セシウム濃度の高いそばが発生する要因とその対策について」
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