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農学部について
農学部附属農場・農学研究科生物生産科学専攻植物生産学講座
高橋 行継

准教授

高橋 行継

たかはし ゆきつぐ

大学に来る前に20年間在籍した群馬県では主に農業試験場と普及指導機関で仕事をしました。その時の研究業務と農家から得た貴重な現場経験から実用的な農業技術の開発にウェイトをおいて研究・教育に励んでいます。農学は農業を基盤にした学問分野です。どのような研究をしようとも農業を常に頭の片隅にいれておいてください。

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水稲育苗箱全量基肥技術の確立に関する研究

手前が慣行苗、奥にある緑色が濃い苗は本技術による苗

本技術は東北地方で開発され、普及して10年ほどが経ちました。精密な溶出コントロールが可能な肥効調節型肥料を使用して播種時に水稲の生育に必要な肥料を全て育苗箱の中に投入してしまおうという画期的な技術です。水稲栽培でのキーワードのひとつに「省力・低コスト」があります。施肥作業は農作物生産では重要な技術です。特に水稲の追肥作業は作業時期が盛夏になるため、高齢化や兼業化が進んだ農家が多い稲作では省力化が大きな課題になっています。さらに、本技術では同時に低コスト化も可能です。このような優れた技術ではありますが、関東地方などの暖かい地方では普及への課題が多数あり、技術確立のために研究を進めています。

カバープランツ等を用いた畦畔管理の省力化に関する研究

カバープランツによる畦畔の被覆栽培試験

水稲栽培の省力・低コスト化に関する研究の一つに畦畔管理があります。水稲栽培技術からは見逃されやすい分野ですが、水稲の高品質栽培や管理作業効率の向上のためには、適切な畦畔管理は避けて通ることはできません。畦畔管理のうち、特に問題となるのが夏場の除草作業です。除草作業は猛暑の時期に行われ、高齢者が多い農家にとって労力負担がきわめて大きい作業です。また畦畔は足場が悪く、特に中山間地帯では水田に占める畦畔の面積が相対的に大きく、急斜面も増えるため、一層大変な作業環境になりがちです。そこでこれらの作業の省力化に有効なカバープランツを用いた畦畔美化による管理の省力化の研究に取り組んでいます。

文献リスト

  1. 群馬県東毛地域の早植・普通期水稲栽培における育苗箱全量基肥法の継続が水稲の生育・収量に及ぼす影響.日本作物学会紀事,77巻3号:348-355,2008.
  2. 群馬県東毛地域の早植・普通期水稲栽培における育苗箱全量基肥栽培.日本作物学会紀事,76巻2号:171-180,2007.
  3. 群馬県稲麦二毛作地帯における水稲育苗箱全量基肥栽培のプール育苗法に関する検討.日本作物学会紀事,75巻2号:119-125,2006.
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