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農学部について
農学部農業経済学科(農業経営情報学)・農学研究科農業経済学専攻
西山 未真

准教授

西山 未真

にしやま みま

食べることは農業の最終段階。食べる場面を想像して作られたものが最高の農産物です。食の生産と消費が直接結びついた関係からは、食料生産以外の農の価値、つまり自然に手をかけて命の糧を得るやりがいや、農産物の美味しさの共有・共感などが見出されます。人間生活にとって不可欠な食と農の関係を研究しています。

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農業経営学

食と農を地域でむすぶローカルフードシステムに関する研究

図1-1.地産地消の取り組み参加者(消費者)へのインタビューを基に明らかにした日本におけるローカルフード運動の特質
写真1-1.千葉県柏市での95%柏産ディナーの会

現在はグローバルレベルに食と農の距離が離れてしまっていますが、地域で生産されたものを地域で消費する仕組み(ローカルフードシステム)を作ることを研究目標としています。食と農の関係を見直すことによって、食生活の質の向上や地域環境への負荷の軽減、貧困や格差の問題への対応、コミュニティ機能の強化、民主的な地域運営などが可能になります。このことは、農村を食料生産基地として捉えるのではなく、農業・農村が持つ豊富な資源を見直し再生するきっかけにもなると考えています。そして、食の側(都市)は農村との関係を築くことによって、望ましい食生活や暮らしやすい生活環境が実現できると思います。

都市と農村の持続的な関係とソーシャルビジネスに関する研究

写真2-1.千葉県木更津市富岡地区でのフィールド調査を踏まえて作成した将来ビジョン図
写真2-2.高知県四万十町十和おかみさん市のバイキング料理

現在の農村では、過疎化や耕作放棄地の増加などが深刻化していますが、最大の問題は、農村に対する“誇り”が失われていることです。一方都市では、過密化した住環境や労働負担が強いられる中で、ストレス社会が進行しています。そこで、都市と農村が農村の価値を共有し、農村の資源再生のために協働することで、目に見える労働の成果、人と人が協力することによるやりがいなどが実感でき、都市の問題の解決と農村の誇りの回復にもつながると考えます。経済的利益と社会的利益の両立を目指すソーシャルビジネスという手段を使って、持続可能な都市と農村の関係や地域社会の発展を研究テーマとしています。

文献リスト

  1. Kimura A, Nishiyama M The chisan-chisho movement: Japanese local food movement and its challenges, Agriculture and Human Values, Vol.25, No.1, pp.49-64, 2008
  2. 西山未真、農村と都市をむすぶソーシャルビジネスによる農山村再生、筑波書房、2015
  3. 西山未真、地域再生のための農村女性起業の役割と課題−高知県四万十町旧十和村「おかみさん市」を事例として−、年報村落社会研究、農村社会を組みかえる女性たち−ジェンダー関係の変革に向けて−、第48巻、pp.145−180、2012
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