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農学部について
農学部農業経済学科(農業経済社会学)・農学研究科農業経済学専攻
神代 英昭

准教授

神代 英昭

じんだい ひであき

多くの人にとってその認識は乏しいことではありますが、実は農から食に至る流れ(フードシステム)は、長大化・複雑化し、様々な問題の元凶ともなっています。農業問題・食料問題の双方の解決のために、フードシステムを研究しています。

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農業市場学

フードシステムの変貌メカニズムとその影響

こんにゃくの原料となる3年育ったコンニャクイモ
日本人の伝統料理でありなじみの深いこんにゃく料理

農産物の生産から食料品の消費までの流れを総合的に把握する「フードシステム」的視点を軸に、農業、食品産業、消費者の各役割や相互関係の変化、課題とその解決方法について研究しています。例えば、近年は消費の変化に対応した食品小売業の行動によって大量生産・大量流通のシステムが構築されていますが、この動きは農産物輸入の増加、多様化とともに、国内農業の厳しい状況をもたらしていることになります。
私は地域特産物の「こんにゃく」や「さとうきび」を中心的な研究対象に選択し、実態調査を中心にしながら、国際的な視点と地域的な視点を複合させて、フードシステムの変貌とその影響について、総合的に研究しています【文献1・2】。

農山村における地域活性化の新展開

農産加工を農村活性化につなぐ福島県鮫川村の取組
高齢者が育てた大豆を、村内で加工し、販売

経済全体やフードシステムの変化に影響され、日本農業全体の疲弊・空洞化が進行してきたが、特に条件不利地域の多い農山村でその傾向が著しくあります。しかしその一方農山村では、農産物直売所、農村レストラン、農産加工施設、集落営農などの活動事例も豊富にあります。その特徴を整理すれば、(1)地域の伝統・文化・資源の見直し、(2)高齢者、女性も含めた多くの地域内人材の主体的な活躍の場の創出、(3)地域内のヒト・モノ・カネの循環構造の形成、(4)共感した消費者を地域外部から呼び寄せることでさらに参加の輪が拡大、の4点です。これらは農山村における地域活性化の新展開として、多くの可能性と示唆を秘めた動きです【文献3】。

文献リスト

  1. 『こんにゃくのフードシステム』(単著、農林統計協会、2006年、p.153)
  2. 「国内産糖および甘味資源作物の産業構造分析」(『砂糖類情報』130号、2007年、pp.5~13)
  3. 「高齢者による「小さな経済」の効果とその条件-「小さな経済循環」形成の必要性」(小田切徳美編『農山村再生の実践』、農文協、2011年、pp.97~118)
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