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農学部について
農学部農業経済学科(農業経済社会学)・農学研究科農業経済学専攻
大栗 行昭

教 授

大栗 行昭

おおぐり ゆきてる

日本が近代国家への歩みを始めて140年。この間の日本の農業と地域社会・経済の歩みをたどっています。特に、農地の所有と利用をめぐって、どんな問題が起こってきたかを農村の資料を使って研究しています。

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農業史

近代土地買戻慣行に関する研究

明治12年、田の買主が売主に10年後に代金を返せば売り戻すと約束した証書(山口県文書館蔵)
徳島県阿波市の神社の狛牛(こまうし)。寄進した大地主は明治時代に大量の農地を売り戻していた

明治時代の土地売買に、売主が代金を返したら買主から土地を返してもらう特約を付ける「買戻し」というのがあって、民法はこれを制度化しました。こんな売買はいつごろ、どのようにしてできたのか、地域によって強弱の差はあったのか、売主にはどんな主張があったのか、いったん自分のものにした土地を相手に戻すような約束を、なぜ買主はしたのか、売主は買い戻せたのか、この売買はいつ、なぜすたれたのか、このようなことを各地の資料を採集して考察しています。

近代日本農村における土地担保の展開と地主制に関する研究

明治14年の書入証書(神奈川県立公文書館蔵)
明治14年10月、田1反を書入れて40円を借用したが17年1月、田は書入流となった(尼崎市立地域研究史料館蔵)

明治期、新しい土地担保制度が整備され、質権、抵当権、買戻などの新たな担保が登場する一方で、質地請戻し慣行など近世的な担保慣行も残っていました。新しい土地担保はいかにして成立したのか、新旧の担保は互いにどんな関係をもち、その関係は資本主義の進展や農村を取りまく諸状況の変化とともにどう変化したのか、これらの担保は地主制の成立や後退にどう関わったのか、各地に保存されている一次資料を利用して、近世から近代に至る土地担保の構造と変化の過程を地主制の動向と関わらせて考察しています。

文献リスト

  1. 大栗行昭,明治期における土地買戻慣行の成立と展開,歴史と経済,第216号,pp.1-16,2012
  2. 大栗行昭,栃木県における60町歩大地主の成立と貸金業,歴史と経済,第186号,pp.1-18,2005
  3. 大栗行昭,日本地主制の展開と構造,御茶の水書房,1997
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