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農学部について
農学部農業環境工学科(生産環境工学)・農学研究科農業環境工学専攻
大澤 和敏

准教授

大澤 和敏

おおさわ かずとし

専門分野は農地工学、流域物質動態学です。自然環境と人間生活の調和を目指した環境保全型農業や流域における水・物質動態に関する研究・教育を行っています。フィールドでの観測、室内実験、数値シミュレーションを駆使して、地域で生じている問題の解決を目指した研究を遂行しています。

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沖縄県における「赤土流出問題」、「サンゴ礁保全」

研究の概要
流域での土壌侵食・土砂流出の数値シミュレーション

近年、農地における土壌や窒素・リン等の栄養塩の流亡が顕著になっており、農業生産に大きな支障を与えているのと同時に、下流域における生態系に大きなインパクトを与えている状況にあります。沖縄県では、赤土流出問題が深刻な問題となっています。これは農地の表土が激しい降雨によって侵食を受け、土砂が河川や沿岸域に流出し、サンゴ等の生態系に大きなインパクトを与えているという現象です。そこで、河川や海域における負荷物質循環に関する現地観測、数値シミュレーションを実施し、自然共生型流域管理技術の確立を目指します。研究対象地は沖縄県ですが、パラオ共和国においても開発した技術の応用を検討しています。

東南アジアにおける二酸化炭素放出を指標とした熱帯泥炭地の最適管理法

図2-1.微生物燃料電池を一部としたバイオマス循環
泥炭土壌からのCO2放出速度測定

東南アジアでは、泥炭湿地林が多く存在し、炭素の貯蔵庫の役割を担っています。しかし、近年、農地開発に伴う熱帯泥炭湿地林の乾燥化が急速に進んでおり、泥炭の好気的分解による炭素放出が進み、環境経済的価値が低下しています。本研究では、CO2放出を指標とした熱帯泥炭地の最適管理法を検討し、主に水環境をコントロールすることによって削減されるCO2放出量を定量化します。具体的には、東南アジア各地におけるCO2放出量の現地観測、東南アジア各地の泥炭土壌を用いた室内実験、泥炭地におけるCO2放出モデルの構築、東南アジアでの泥炭地におけるCO2放出量の広域推定などを実施しています。

文献リスト

  1. パラオ共和国ガリキル川流域での土地開発に伴う土砂流出の現地観測および解析, 土木学会論文集B1(水工学), 69, 4, I_937-I_942, 2013
  2. Sediment and Nutrients Transport in Watershed and Their Impact on Coastal Environment, Proc. of the Japan Academy, Ser. B, Vol. 85, No.9, pp.374-390, 2009
  3. サトウキビ畑における営農的侵食抑制対策の評価, 農業農村工学会論文集, No.260, pp.47-56, 2009
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