HOME > 農学部について > 教員紹介 > 生物資源科学科 > 西川 尚志
農学部について
農学部生物資源科学科・農学研究科生物生産科学専攻応用生物学講座
西川 尚志

准教授

西川 尚志

にしがわ ひさし

トマトと、栃木県が生産高日本一を誇るビール麦を実験材料として、植物が病気になる分子メカニズムを解析しています。

詳細はこちら

ジェミニウイルス病の新たな防除法に関する研究

図1-2.トマトの葉におけるTYLCVの初期症状
図1-2.トウガラシ圃場。罹病葉は黄色いのですぐに分かる。

トマトの最重要病害の1つである黄化葉巻病(図1-1)を起こすトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)やインドネシアにおいてトマトやトウガラシ(図1-2)に病気を起こすウイルス(PepYLCIV)などのジェミニウイルスを研究対象にしています。
これらのウイルスはコナジラミという昆虫により伝搬されますが、体長が1mm以下と非常に小さいことや殺虫剤に耐性をもつものもあり、防除は非常に困難です。
そこで本研究では、虫で媒介されないTYLCVを使った新たな防除法の確立や弱毒ウイルス(ワクチン)を使った防除法を確立することを目指しています。

オオムギ縞萎縮ウイルス抵抗性に関する研究

表2-1.各品種における反応。R:抵抗性、S:罹病性
図2-1.初期症状(左)とウイルス発生圃場(右)

ビール麦に病気を起こすオオムギ縞萎縮ウイルスは、麦への感染能力の違いから現在5つの系統(I~V型)に分類されています(表2-1、図2-1)。
例えばミカモゴールデンという品種の麦はI,II,IV,V型のウイルスには抵抗性を示しますが、III型のウイルスには感染してしまいます。一方、サチホゴールデンという品種はI,II,III型には抵抗性を示しますが、IV型には感染してしまいます。
  このような違いを分子レベルで解明し、さらにはウイルスによる被害を抑える手法を確立することを目指しています。

文献リスト

  1. 五月女敏範・河田尚之・加藤常夫・関和孝博・西川尚志・夏秋知英・木村晃司・前岡庸介・長嶺敬・小林俊一・和田義春・吉田智彦栃木県におけるオオムギ縞萎縮ウイルスの発生状況と新たに見出されたオオムギ縞萎縮ウイルス系統. 日本作物学会紀事79: 29-36, 2010.
  2. Hirota, T., Natsuaki, T., Murai, T., Nishigawa, H., Hartono, S., Auastika, G. and Okuda, S. Yellowing Disease of Tomato Caused by Tomato chlorosis virus Newly Recognized in Japan. J. Gen. Plant Pathol. 76:168-171, 2010.
  3. Nishigawa, H., Hagiwara, T., Yumoto, M., Sotome, T., Kato, T. and Natsuaki, T. Molecular phylogenetic analysis of Barley yellow mosaic virus. Arch. Virol. 153: 1783-1786, 2008.
ページトップへ