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農学部について
農学部生物資源科学科・農学研究科生物生産科学専攻動物生産学講座
青山 真人

准教授

青山 真人

あおやま まさと

私たちヒトと同じく、家畜もストレスを感じます。現在私たちは、家畜のストレスを軽減する方法について、研究を進めています。特に、輸送(トラック等の乗り物で運ばれること)ストレスの研究に力を入れています。

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ヤギの輸送ストレス、特に乗り物酔いについての研究

上:輸送中のヤギ。下:酔止め薬を服用して輸送中のヤギ
輸送されたヤギは、延髄の「嘔吐中枢」に反応が出る

家畜の輸送は、畜産において必要不可欠な過程ですが、これが、家畜にとって重大なストレスとなり、家畜の生産性にも悪影響を及ぼすことが以前から知られています。しかし、輸送による家畜の生体反応については、未だ不明な点が多いのが現状です。一方、家畜、特にウシやヤギなどの反芻家畜は嘔吐ができないため、これまで乗り物酔いにならないと思い込まれて来ました。しかし、家畜も乗り物酔いになるならば、これを軽減することによって輸送ストレスを軽減できるかも知れません。本研究は、ヤギが乗り物酔いになるか否かをあらゆる角度から検討し、さらに有効な乗り物酔いの予防法を決定することを目的としています。

ブタの問題行動、特に尾かじりの効果的な軽減法について

尾かじりをするブタ(上)と噛みちぎられた尾(下)
鎖の提示、塩水の給与が、尾の傷の程度に及ぼす影響

ブタが他のブタの尾をかじる「尾かじり」は、被害ブタに強いストレスとなり、さらに尾の傷から細菌が侵入して感染症を引き起こすので、養豚業界において大きな問題になっています。当研究室では、栃木県畜産試験場と共同で尾かじり被害が発生しにくい飼養管理法について、研究を進めています。その中で、ブタに1.8%塩化ナトリウム(NaCl)溶液、つまり塩水を給与すると、尾かじり被害が効果的に軽減できることを発見しました。現在、塩水よりも簡便で効果的なNaClの給与法があるかどうかを検討し、さらに、NaClによりなぜ尾かじりが軽減されるのかを神経生理学的に解明することを目指しています。

文献リスト

  1. Masato Aoyama, Yuta Natsume, Emiko Fukui, Masaaki Koganesawa, Shoei Sugita. The effects of predator stimuli on physiological and behavioral responses in goats. Animal Behaviour and Managements. 46:109-118. 2010.
  2. 青山真人. 恐怖と苦悩(動物への配慮の科学 –アニマルウエルフェアをめざして- 第6章:佐藤 衆介、森 裕司 監修)P.89-101. チクサン出版社. 2009.(分担翻訳)
  3. Masato Aoyama, Akihito Negishi, Akiko Abe, Yuko Maejima, Shoei Sugita. Short-term transportation in a small vehicle affects the physiological state and subsequent water consumption in goats. Animal Science Journal. 79:526-533. 2008.
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